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投資日記 11/29 (サンリオ急落はCB投資家の空売りが要因?)

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TOPIX -0.61% MYPF -0.5% 主要2銘柄(マクニカ&MUFG)がいずれもマイナスであったため3連敗

  • 本日、バリュー株が総じて厳しかった。鉄鋼・銀行・海運は大きくマイナス。輸送用機器が上昇率トップになっているが、これは、トヨタグループの持ち合い解消を好感した買いが業種の上昇を牽引しただけであって、トヨタ以外は他のバリュー株と同様に冴えない展開だった
  • 対してグロース銘柄は底堅い。久々にトライト(9164)も大幅プラスとなった。ただ、本格的に反転するのかは現時点ではわからない。少なくとも20日MA・60日MAを上回ってくるまでは、安易な買い増しは控えたいと思う
  • 半導体関連では、レーザーテック(6920)が年初来高値をつけて注目を集めた。実はSCREEN(7735)も連日年初来高値をつけた。短期的には半導体銘柄も調整してもおかしくないと思い、本日SCREENは一部利確した

サンリオ(8136):CB発行が原因で5%超下落

  • サンリオが300億円のユーロ円CBを発行した。その影響で本日は5%を超える下落となった
  • 今回のCBの潜在株比率は4.8%
  • 自己株TOBにより2.4%相当の株式を取得するため、実質的な潜在株式数は2.4%程度と試算される
  • つまり、CB希薄化要因だけであれば、5%も株価は下落しない。おそらくCBの受給要因が、本日の株価下落に影響していると考えられる
  • CBを発行すると、CBヘッジファンドはCBを活用した裁定取引の一環として株式を空売りする。当該空売りが株価に影響を与えたと推察される
    • CBの転換権を買い持ちし、同時に潜在株の3-4割程度の株式を空売りする
    • 今回のCBの潜在株は389万株。そのうち3割程度のヘッジ売りニーズが発生すると仮定した場合、116万株の売りが発生する
    • 初日に116万株全てを空売りするとは限らないが、今後数日間は需給面でマイナスインパクトが発生する
    • CBヘッジファンドは、300億円のCBの買い持ちに必要な株数を空売りする。自己株TOBにより最終的な希薄化率が減少しようが、ヘッジが必要な株数は変わらない
    • 今回のケースでは空売りの需給要因によってファンダメンタルズ要因以上に株価が下落した可能性がある
  • 上記推測が正しければ、需給要因の落ち着きに伴い株価は水準訂正する。と思い、本日小ロットだがエントリーしてみた

サンリオCBの詳細については、案件紹介記事を参照

神戸製鋼もCBが要因で株価が下落したが、CB以外の要因も大きいと推察

  • 神戸製鋼も同日にCBを500億円発行していた。神戸製鋼の株価は4.3%と大きく下落した。ただし、同業の新日鐵・JFEもそれぞれ2.8%、3%下落している。つまり神戸製鋼の株価下落率のうち3%程度はセクター要因であり、1-2%程度がCB下落要因だったと推察できる
  • なぜ、神戸製鋼の株価下落はサンリオに比べ小幅ですんだのか?流動性の違いが大きな要因と推察される
  • 神戸製鋼のCBの潜在株は2,082万株だ。先ほどと同様に3割のヘッジ売りニーズがあると仮定すると空売り株数は625万株と試算される
  • 本日の神戸製鋼の出来高は1,767万株もできており、サンリオに比べてCB投資家の空売りによる株価インパクトは小さくなる
    • 本日のサンリオの出来高は169万株だ。116万株の空売りのインパクトが大きくなるのは流動性の違いと考えられる

神戸製鋼CBの詳細については、案件紹介記事を参照

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