IPO,PO関係
きちりHD(3082):コロナ禍で棄損した財務基盤を強固にし、出店戦略を加速するために公募増資(PO)を実施
2/27に条件決定
- 募集価格:913円(ディスカウント率:4%)
- 払込価額:860.64円(引受手数料率:5.5%)
- 公表から条件決定まで株価は4.9%下落(TOPIXは2%上昇)
増資に至った背景の考察
- 当社は、コロナ禍の影響を最もうけた外食事業を行っている。同業他社と同様コロナ禍の影響で、2020年6月以降赤字を計上してきた(その結果、自己資本比率は7.7%と大きく低下)
- 一方、資金繰りに関しては、2020年に50億円のコロナ融資を受けており、FCFは赤字でも売上を拡大してきた
- かかる状況下2024年6月期は、経済も再開し、本格的に黒字を計上できる体制が整った
- 24年6月期の業績予想: 売上高:138億円、 経常利益:4.7億円、 当期利益3.5億円
- 2/13の2Q決算発表時には増配を発表。コロナ前と同水準の配当額に戻すことで、復活をアピールしていた
当社の成長戦略
- 当社はコロナ禍においても、着実に出店を行なってきた。(相対的に客足がコロナの影響を受けにくかった)郊外の商業施設への出店を進めてきた
- その結果、コロナ禍で外食産業が厳しい状況に置かれていたにも関わらず、当社は連結売上高における商業施設の割合は50%超にひきあげ売上を順調に拡大してきた実績がある
- 今般の公募増資により、財務体質を強固にし、商業施設への出展を加速して更なる業容拡大・企業価値向上を目指す
- 現時点で57店舗展開しているが、潜在的に130店舗以上の出店が可能とのこと
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