IPO,PO関係
静岡ガス(9543):政策保有株の売出しに合わせて自己株式を処分
2/27に条件決定
- 募集・売出価格:901円(ディスカウント率:3%)
- 発行価額:859.19円(引受手数料率:4.5%)
- 公表から条件決定日まで株価は3.6%下落(TOPIXは1.5%上昇)
公募売出を実施する背景
- 今回の募集売出株式数のメインは株主による売出分だ。みずほ銀行、三菱化工機ともに保有する当社株式を全量売却する
- 売出しに合わせて当社が保有する自己株式を活用する。最大で100万株の自己株式を処分する(うち55.9万株はオーバーアロットメントの売出しに関連)
- オーバーアロットメントの売出しに関連して自己株式を処分した事例はNSDだ。なぜ自己株式を活用するのか?などの詳細は、NSDの記事を参考いただきたい
- 問題は、残りの自己株式処分だ。PBR1倍割れの株価で中途半端に自己株式処分することがネガティブ視される可能性がある(株数が少ないため、過度に気にする必要はないが)
- 本日公表された売出案件(センコーHD、平和堂)は、いずれも売出実施後に自己株式の市場買付を行う予定だ。NSDの事例でも売出実施後に自己株式の市場買付けを行っている
- 売出しを実施する場合、短期的には受給悪化で株価は下がりやすい
- 従って、自己株式取得とセットで実施するスキームは、売出しに参加する投資家から見ると受け入れられやすい(既存株主にとっても自社株買いは株主還元となりポジティブだ)
- 本件は、自己株式の取得がついてないため、並行して実施されるセンコーHD・平和堂のPOに比べると、見劣りしてしまう恐れがある
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