テスホールディングスのライツ・オファリングですが、ライツが上場して2週間が経過しました
改めて7/14時点で確認できる事項を整理しました
ライツの行使進捗状況は36%、会社関係者は保有ライツの48%を行使
- 7/11時点のライツの行使株数は1,264万株(全ライツの35.9%)
- ほふり(証券保管振替機構)にて新規記録された株式総数は7/14時点で1,317万株(全ライツの37%)
- 経営陣の行使状況は下表の通り。1,990万株のうち963万株は行使済(行使率48%)
- 経営陣は、残りの1,000万株相当のライツについても可能な範囲で行使する意向
- 1,000万株の一部は、市場で売却することで資金を捻出する可能性あり
- ただし、現時点で普通株を市場売却した事実は大量保有報告書では確認できない
- 機関投資家については、7/14時点で行使の状況について大量保有報告書で確認はできない
- 今後の行使状況に関しては、発行会社の開示に加え、ほふりの銘柄公示情報でも確認が可能
ライツの売買動向:ライツ・普通株の合算累計出来高は1,174万株
- 先日の分析で、ライツの行使に伴う潜在的な売却株式数は1,860万株と試算した
- 7/14時点での累計出来高は1,174万株(1,860万株の63%)
- 1週間で潜在的な売却株式数の4割程度を消化した可能性
- 2週間で潜在的な売却株式数の6割程度を消化した可能性
- 株価は権利落時点の株価737円に対し、7/14時点で614円に下落
- 株価騰落率:▼16.7%、同期間のTOPIX騰落率:▼2.6%
- 需給悪化要因で株価が1割以上下落していると考えられる
- ライツの理論価格対比のディスカウントは1%程度に収斂
その他特筆事項
- BNPパリバが7/13時点で39万株の空売ポジションを保有
- 7/10時点で17万株だったが、39万株まで空売りポジションが増加
- 普通株ショート、ライツロング(行使)の裁定取引に関連する取引の可能性あり