SBIインシュアランスグループ（7326）：東証グロースの流通株比率25％達成のために親会社が株式を売出し

• 現状の当社の四季報ベースでの浮動株は7％となっている。そこに発行済の9.3％相当の株式が新たに流通することになる。短期的には需給への影響が大きくなりそうだ

3/11に条件決定

• 売出価格：1,058円（ディスカウント率：4％）
• 引受価額：997.33円（引受手数料：5.5％）
• 公表から条件決定まで株価は6.4％下落（TOPIXは1.6％下落）

流通株比率向上のための売出しの実施を示唆していた

• 当社は、2023年6月に公表した「上場維持基準の適合に向けた進捗状況」において、現状の流通株比率が19.6％であること、当該比率を2025年3月末までにクリアする計画を公表していた
• その際に、以下の通り親会社の協力で売出しを実施することも選択して明示していた。したがって、今回の売出し自体は想定される資本政策だったといえよう

中期経営計画：2028/3期の当期純利益40億円が目標値

• 当社は、昨年5月に今年度をスタートとする5か年の中期経営計画を公表している
• 2028年3月期の当期純利益の目標値は40億円としている。2023年3月期（12.4億円）からの5年CAGRは26%
• 今期の増益率は10.5％であることから、計画の後半に成長が加速するシナリオだ
• 2018年9月にIPOして以降、業績は安定的に成長してきている。一方、当時の公開価格2,160円に対して現在の株価は1,178円と低迷している（今期予想PERx16、実績PBRx0.74）。中計が順調に進捗するようであれば株価も上値余地があるかもしれない

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