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IPO,PO関係
ツムラ(4540)売出し(PO):政策保有株主が保有株式を売却
- 本件は、ツムラから政策保有株の縮減を株主に働きかけた結果、売出しに至った模様
- 四季報で確認できる上位10社の株主に存在するのは、三菱UFJ銀行のみ。それ以外の7社の売出人は11位以下の株主。所謂ステルス売出しといえよう
- 受渡後には自己株式の取得を予定している。最大146.5万株の取得を予定しているが、これは売出株数の半分程度に相当する。需給面ではポジティブな材料だ
- 各売出人の有報/大量保有報告書で確認できるツムラ株と売却予定株式数は以下の通り。各社とも50-75%程度売却する予定のようだ
- 三菱UFJ銀行:219万株保有/48.6万株売却予定
- 三菱UFJ信託銀行:50万株保有/全量売却予定
- 三井住友銀行:非開示のため不明
- スズケン:68.1万株保有/50.1万株売却予定
- TOPPAN:28.1万株保有/17.6万株売却予定
- 大日本印刷:23.7万株保有/15.4万株売却予定 → 2024年に売出しを実施済み(ツムラも売出人として参画)
- 八十二銀行:29.1万株保有/14.5万株売却予定
- 大成建設:12.9万株保有/9万株売却
- ツムラ側は、政策保有株式を半減すると宣言している。すでに3割削減済み。今回の売出人とは相互持ち合いしているため、ツムラ側もか政策保有株式を売却することで見込まれる
なぜわざわざ売出しを?
- 大日本印刷の売出しとも共通する論点だが、何故この規模の株式数をわざわざ売出しをするのだろうか?
- 当社の場合、財務体質も強固だ。その気になれば全てToSTNeT3による自己株式の取得で解決できたはずだ
- 売出しを実施する場合には、引受審査対応・目論見書の作成費用等の負担が発生する
- 負担がかかっても株主層の拡大、IR効果、流動性の改善効果を優先したいという発行会社側の強い意向があったのだろう
25/3期から新中計がスタート
- 当社は今24/3期を最終年度とする中計を策定している。当初の営業利益目標値は290億円。それに対して今期の営業利益予想は400億円。計画を大幅に上回っている
- 来年度からスタートする新中計は、先行投資フェーズから事業・稼働本格化フェースへと進展する。生産能力拡大による増収・増益効果がどのような形で新中計に反映されるのかが注目点
- 現状の株価ベースでの今期予想PERは10倍程度。ヒストリカルでみて値頃感がある?印象だ
-IPO,PO関係
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