IPO,PO関係
梅の花(7604):コロナ禍で自己資本が毀損。業績回復局面を捉えて公募売出を実施
5/20に条件決定
- 募集価格:975円(ディスカウント率:3.5%)
- 払込価額:914.34円(引受手数料率:6%)
- 公表から条件決定まで株価は2.3%下落(TOPIXは1.5%上昇)
公募増資を実施する背景の考察
コロナの影響で自己資本は大きく毀損。純資産30億円(24年1月末)のうち優先株が20億円を占めており良質な資本獲得が急務だった
- 当社は外食産業のなかで居酒屋業態を中心に営んでいたことから、コロナ禍の影響およびその後の業績回復もファミレス業態などに比べネガティブ・インパクトが大きかった
- 今2024年4月期に入り業績が急回復。今期の営業利益(会社予想)は7億円超、コロナ禍前の水準を超える見込み
- 当社の自己資本比率は10%程度。その3分の2に相当する部分は優先株の出資で支えられている。当該優先株の償還までの猶予期間は6年間
- それまでに業績の拡大、財務体質の改善に取り組むことで優先株の償還に備える必要がある
- なお、当該優先株の優先配当率は4%(年間配当負担は8千万円)。相応の配当率となっている。今後業績が順調に拡大していけば、発行会社の裁量で繰上償還する可能性もあるだろう
売出しを実施する背景
相続税対策のために現金化が必要だった?
- 当社の創業者であり、代表取締役会長であった梅野重俊氏は2022年1月にご逝去された
- 大量保有報告書によると、2022年11月に43.3万株(5.28%)の株式が相続人(今回の売出人)に相続されている
- その結果、今回の売出人は81.2万株を保有することになった(議決権保有割合で10%を超える主要株主となる)
- 今回の売却株式数は10万株と限定的だが、これが相続された株式の4分の1程度に相当する。相続税対策のために資金化が必要だったと考えられる
株主優待目的の株主が多い?
- 当社のIRコンテンツは基本的に決算短信のみ。決算説明会なども特段開催していない(説明会資料や短信補足資料も作成していない)
- 投資情報が限定的な東証スタンダード銘柄(時価総額も100億円未満)にもかかわらず、2.7万人を超える個人株主が存在
- 手厚い株主優待が要因と考えられる
- 回数制限なしで5-20%の割引を受けられるようだ。ヘビーユーザーなら優待目的で100株保有しておいてもよいかもしれない
- 近々、横浜スタジアムの試合前に魚がイチバンで飲食してみたいと思う
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