IPO,PO関係
ピエトロ(2818):大規模な設備投資を実施するために公募増資(PO)を実施
案件概要
- 山善・ダイダンに続き野村主幹事の国内POの条件決定が12/18-20にかけて3件続くことになる
- 当社は福岡に本社があり、ドレッシング等の製造販売やレストランを展開している。九州の方々には馴染みのある会社であることから、九州の個人投資家を中心に販売活動を行うのではないか?と推察される
- 東証スタンダード銘柄、時価総額114億円、出来高が極めて少ない銘柄である一方、個人株主数は1万6千名弱(個人の所有割合は発行済の4割程度)もいる。株主優待も実施しており、ファン株主が多い会社といえる
- 流通時価総額・売買高基準がプライムに求められる基準に達しなかったため、スタンダード市場を選択
- 個人株主の7割超は5年以上保有する長期安定株主
12/20に条件決定
- 募集価格:1785円(ディスカウント率:3.5%)
- 払込金額:1683.25円(引受手数料率:5.5%)
- 公表から条件決定日まで株価は1.4%上昇(TOPIXは0.2%下落)
- 出来高の少ない銘柄であるため、受渡期日(12/28)の株価には注意が必要だ
総資産90億円の会社が60億円の工場新設投資を計画
- 今回の公募増資は、6月に開示されている有価証券報告書にも掲載のあった60億円にも上る古賀新工場の設備投資資金の一部に充当される予定だ(6月時点での有報では、資金調達手法は未定としていた)
- 総資産90億円、売上高100億円規模の会社が2021年10月から2025年にかけて60億円もの設備投資を実施する。社運をかけた投資といえ、公募増資を実施する目的は明確
- 既存の老朽化した3工場を新工場に集約する予定
- 新工場では、ピエトロファクトリーパークを設置し、工場見学やピクニックができる空間となる。地元の人気スポットになりそうだ
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