IPO,PO関係
楽天銀行(5838):親会社の楽天グループが保有株を売却
売出しの概要
- 発行会社が直接は関与しないブロックトレードの形態をとっているものと思われる
- 売却株式数は2,500万株を予定
- 発行済株式数の14.3%に相当、1日平均出来高の22日分
- 概算規模は684億円(12/6終値2,738円基準)
- 海外機関投資家をターゲットに販売
- 売出後の楽天グループの持株比率は63%から49%に低下する見込み(連結子会社の関係を維持)
- 共同主幹事:GS(リード)、みずほ、大和
- 仮条件は2,400-2,500円(12/6終値からのディスカウントは8.7〜12.3%)の模様(出所:ロイター記事)
- 楽天銀行は2023年4月にグローバルIPOを実施。ロックアップ明け早々に楽天Gによる追加売却が実施されることになる。楽天Gの資金繰りに鑑みると、サプライズはなかったと思われる
- 流動性があること(出来高の20日分)、想定されるディールであったこと、半年前にグローバルIPOを実施しており、投資家も当社に対する理解が深いこと、複数のアナリストがカバレッジしていることから、オーバーナイトでのプライシング(ブロックトレード)が可能と判断したのだろう
- 前回IPO時のグローバルコーディネーター(主幹事)は大和・モルガンスタンレー・GS・みずほ(今回のディールではモルガンスタンレーが外れている)
- 一般的に一度のブロックトレードで消化できる規模は出来高の5〜20日程度といわれている。今回の規模は大きいため、短期的には株価へのインパクトは大きくなりそうだ(それも加味したディスカウト率の設定になっている)
オーバーナイトで条件決定
- 売出価格:2,470円(12/6の終値2,735円に対するディスカウント率:9.79%)
- 12/7の寄付きの株価は、2,495円
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