TOPIX:-0.51% MYPF:-0.1% 全体マイナスだがMUFGが吸収してくれた
- 本日も調整局面が続いた。銀行と半導体の一角を除きほぼ全面安の展開となった
- 日銀会合以降、(銀行株と対照的に)不動産株の下げがきつい。次回会合での金融政策の正常化を意識しての動きと推察される
- 本日の半導体新高値銘柄:日本マイクロにクス(6871)、アルバック(6728)、SCREEN(7735)
- 新高値ではないが、ソシオネクスト(6526)は年初から大きく上昇しており、本日は5%を超える上昇
- 本日は、デンソー(6902)と三井不動産(8801)を新たにPFに組み入れた
- 日銀の政策変更期待をうけて三井不が急落しているが、敢えてこのタイミングでエントリーした理由は、後述
JIAのライツオファリングの進捗状況
- JIAのライツの売買が開始されて1週間程度経過した。初日のライツは大商いであったが、足元は10万株程度にまで落ち着いてきている
- ほふりのサイトで、銘柄の株式発行状況が確認できる(厳密には行使株数と異なるが、おおよその行使率は把握可能だ)
- 1/24時点での想定行使率は5.4%程度となっている。証券会社によって対応が異なるが、権利行使を申込むと6営業日程度で株式が交付される。よって、明日以降初日に権利行使した株数がどの程度だったのか判明するだろう
- 株価は、ライツ公表時点から1/24時点で11%下落している(TOPIXは7%上昇)。受給悪化によりTOPIXを大きくアンダーパフォームしているといえる
- 株価は1/19に底打ちした可能性はあるものの、今後断続的にライツが行使される(=流通株式が増える)。経営陣を除く流通ライツは約1,500万株。しばらく上値が抑えられそうな印象だが、行使が進むにつれて需給の重しがなくなり、TOPIXとの乖離が縮小することも期待できる
- どこのタイミングでエントリーするべきか、出来高と行使状況をみながら考察していきたい
三井不動産 vs MUFG 日銀会合とパフォーマンスの関係
- 昨日の日銀の金融政策決定会合は現状維持でサプライズなしだったが、本日の株価はMUFGが5%上昇、三井不動産が4%下落。対照的な動きとなった。そこで、改めて2022年12月以降の両社の株価パフォーマンスの差を整理してみた
- 以下のチャートは、MUFG➗三井不動産のチャートだ。2022年12月のYCCサプライズ修正以降の両社の株価パフォーマンスがどのように推移してきたか。ポイントは以下の通り
- 2022年12月の黒田総裁によるYCCサプライズ修正でMUFGが大きくアウトパフォーム(オーバーシュートしたため、3月にかけて巻き戻された)
- 2023年4月に植田総裁就任。植田総裁にかわりYCCやマイナス金利を撤廃するのでは?と市場は期待していたこともあり、7月末までは、MUFG有利な展開が続いていた
- ところが、7/28の日銀会合においてYCCを微修正して以降、トレンドがかわり三井不動産有利の展開が今日まで続いていた。植田総裁になっても、基本的に大規模金融緩和は続くしマイナス金利は当面解除なしだなと市場が再認識したことが最大の要因だろう
- そして、今年はいよいよマイナス金利解除?=金融引き締め?と市場が期待して今日の株価の反応となったと考えられる。ただ、現実的にはマイナス金利を解除しても大規模緩和は続く可能性が高いだろう
- したがって、MUFG有利のトレンドに切り替わる可能性は低いと個人的には考えている。したがって、三井不動産の押し目があれば、MUFGを利確して三井不動産を買い増しする戦略でいきたいと思う