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IPO,PO関係
三信電気(8150)売出し(PO):創業家及び政策保有株主による売出し
- 三信電気といえば、旧村上ファンドから多額の資金を自己株取得した企業(しかも時価からプレミアムで取得)というイメージが強い
- その三信電気が、村上ファンドが売り抜けてから4年弱の時を経て売出しをする
- 売出人には、現在議決権の約13%を保有する主要株主である創業家の資産管理会社が含まれる。オーバーアロットメント分を含めて売却した場合、残存保有株は10万株となる見込み。事実上の全量売却といえる
- 創業家の社長である松永光正氏は今年度から会長となり、CEOには鈴木俊朗氏が就任していた
- 今回の売出しによって実質的に創業家の影響力が低下し、会社として新たなフェーズに移行する
- その他の売出人であるNECは全量売却、銀行3行は保有株の半分程度を売却する
- 売出の規模は、出来高対比でも126日分と通常の売出案件に比べて大きい。短期的には需給インパクトが大きくなる可能性がある点に留意が必要だ
- 本件は大和の単独引受、同日に発表された矢作建設工業の売出し(大和の単独引受)と全く同じ日程で執行される
- なお、当社は売出しと同時に今期の業績上方修正と増配を公表している
- 通常業績修正がある場合には決算発表時に公表する(当社は売出公表日の1週間程前の2/5に3Q決算を発表していた)
- 今回は、売出に伴う需給悪化のネガティブ材料を業績修正・増配のポジティブ材料と同時公表することで、株価へのインパクトの最小化を図ったものと考えられる
中計:ROE8%、PBRx1超を目指す/増配後の配当利回りは5.6%
- 売出公表日時点での当社のPBRはx0.69。1倍割れの水準だ
- 当社としては、27/3期までに達成する目標を掲げている
- 業績修正後の今25/3期の経常利益の予想値は43億円、当期利益は30億円。中計の進捗状況は順調のようだ
- 半導体・エレクトロニクス商社では最大手のマクニカのPBRは1倍を超えているが、中小型銘柄は軒並み1倍割れの水準だ
- 業界的に投資家から不人気な側面はあるものの、配当利回りの高さは魅力的?
- 増配を受けて年間配当は120円となる(2/14の終値ベースでの配当利回りは5.6%)
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