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アイカ工業(4206):金融機関が政策保有株を売出しを通じて売却

株式会社DMM.com証券

  • 政策保有株の売却のために売出しを実施
  • 売出し後に40億円を上限(3,397円基準:117万株相当)に自己株式の取得を実施する予定
  • 自己株式取得数は、売出株式数の半分程度となる見込み。相対的に規模が大きいため、需給面への下支えとなりそうだ
  • アイカ工業は、2024年3月末時点において上場株式を44銘柄(172億円相当)保有している
    • 売出人であるMUFGを22億円相当、東京海上を4億円相当、名古屋銀行を2億円相当保有。今後売却していくことが想定される
  • 受渡日は10/16の予定だが、直後の10/30に2Q決算発表を控えている。通常決算情報が滞留するタイミングで売出しを実施する場合、業績のサプライズがないことが前提となるが、一応留意が必要だろう

安定成長・累進配当銘柄

  • 当社の最大の特徴は、安定成長・配当銘柄といえる。15期連続増配中だ。また、売出しの公表と同時に24年9月の中間配当を53円から56円に上方修正している
  • これにより今期予想の配当は116円を予定している(予想配当利回り3.4%)
  • 今期の会社予想ベースでの配当性向は45%。累進配当の方針を掲げているため、よほどのことがない限り減配リスクはなさそうだ
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2027/3期を最終年度とする中計:売上高・経常利益のCAGR(4年):5.5%/8.1%

  • 当社は2024/3期からスタートする4ヵ年の中期経営計画を掲げている
  • 4年後の売上高を3000億円、経常利益300億円を目標に据えている(Value Creation 3000&300)
  • 中計期間中の売上高CAGRは5.5%。安定成長、安定配当を期待する投資家向けの銘柄だろう
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CB180億円の潜在株が存在

  • 当社は2022年に2027年満期のユーロ円CBを180億円発行している
  • 現在の転換価額は3,278.1円、潜在株式数は549万株(自己株除きの発行済対比8.6%に相当)
  • 満期は先だが、2025年4月より130%ソフトコール条項を発動することが可能だ。株価が4,261円を上回ってくると前倒しで転換を進めてくる可能性があるが、現時点では即時希薄化の可能性は低そうだ

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